豊橋市にある、大学生・高校生の交流スペースである「ガクラボ」内にあるデジタル工作機器の利用者が極めて少ないことを受け、それらの機器の利用者増加を目標として行ったワークショップ。
 当初は、3Dプリンターを中心としたワークショップとなる予定だったが、ガクラボにある3Dプリンターの造形が安定しないこと、ワークショップ内の限られた時間でモノを完成させることが困難あることなどから、カッティングマシン(シートカッター)を中心としたワークショップとすることにした。
 当初は計画からワークショップの実施まで2か月間の時間があったものの、3Dプリンターの修理、途中での計画変更など影響で、計画からワークショップの実施まで2週間という極めて短い時間で行う必要があったものの、結果的にはすごく盛り上がり、盛り上がりのあまり予定終了時間を一時間も過ぎてしまったとても楽しいワークショップとなった。
カッティングマシンを利用してもらえるようになるためにはどうしたらよいか。という問いに対し、「まずは気軽に触れてもらう」という方針のもと、「カッティングマシンの使い方を学ぶワークショップ」ではなく、「カッティングマシンはあくまで遊ぶための手段にすぎず、このワークショップのメインは遊ぶこと」という考えを基本とし、計画を組み立てていった。
 また、最初はお互いにぎこちなかった参加者同士も、「1つのモノを一緒につくり上げていく」という経験を通して交流を深めていき、ワークショップの中盤からはまるで友達同士のように話し合える空間となった。
 ワークショップ内で行ったゲームは、基本的には福笑いである。それぞれの参加者がデザインし、カッティングマシンで切り出した顔のパーツ(目や鼻、口や輪郭など)を目隠しをした参加者に渡していき、目隠しをした状態で壁に貼っていってもらう。そして最終的にできた顔の面白さを楽しんだ。
※カッティングマシン(シートカッター)・・・専用のシートをillustratorデータや画像データをもとに自動でシールを切り出していってくれる機械。ガクラボに設置されているが利用者は極めて少なかった。

〇まずは参加者にiPadを使い、目、口、輪郭、の3パーツを基本とし、その他作りたいパーツを含めデザインしてもらった。
2人1組でペアになってもらい、目隠しをしてシールを壁に貼っていく人、そしてその人にシールを渡す&アドバイスをする人、という役割分担をしてゲームを行った。
ゲーム中には、他チームを煽るような歓声や、混乱させるような歓声が入り交じり、すごく盛り上がった。
最終的には「自分のお気に入りの顔」をそれぞれの参加者に選んでもらった。
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