基本設計から実施設計へと進む段階で、格子の壁にアクセントを加えるアイデアが持ち上がりました。
東三河庁舎のカウンターに加えるアクセントとして、東三河に関連するデータを基にパラメトリックデザインでデザインする部分に関して、設計協力として担当しました。
設計者からの要望をもとに、まずはデザインの方向性を提案。埋め込まれた数値を東三河8市町村の人口と森林面積にすることに決定しました。
浮かび上がる波のような模様は曲線を基に構成しています。
曲線の長さは東三河地区の各市町村の人口、曲線の高さを森林面積に基づいて作成し、
山の稜線にも見えるデザインを提案しました。
この壁に込められた暗号のようなデザインは、一見すると単なる装飾ですが、解説を聞いた人だけがその意味を読み解くことができます。
これからの100年で、この曲線がどのように変化していくのか
—そんな未来へのメッセージとしても機能するデザインとなっています。
プロジェクトを通じて、データをデザインに落とし込むプロセスの面白さを改めて実感しました。
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